現在の新築木造住宅は、長期優良住宅等により耐震性が整っているものが殆どです。しかし、耐震は建物の強度を高め、建物の倒壊や損傷を防ぐ反面、一度耐えたとしても接合部分など部分的損傷や変形、損傷部分の経年劣化により修繕が必要となってきます。制震は耐震に比べ柔軟に揺れに対して対応することで変形を抑え、地震エネルギーを吸収し継続的に建物の揺れを抑制します。もちろん、現在の耐震性の備わっている住宅に対して制震を取り入れることで、より一層の変形を抑えることができます。
「耐震」は建物を固く強固にすることで大きな地震から倒壊を防ぎますが、接合部分に大きな負荷がかかることから部分損傷や傾きを含めた変形を起こします。「制震」は柔軟に地震エネルギーを吸収することから建物の揺れの低減をするとともに部分不可を軽減を図ります。これにより建物の”変形”を抑えることができます。
「制震」が「耐震」のメリットである強度を一度だけの大地震だけでなく余震を含めた継続的に強度を維持します。建物の揺れは地震だけに限らず台風などの強風や、大型車が近隣を通過する際にも揺れが発生します。「制震」は、そのような揺れからも快適な生活を守ります。
「耐震」だけの住宅に比べ、「制震」を備えた住宅は揺れの幅を低減します。これにより住宅内の内装材への負荷をはじめ、住宅内に設置された家具などのインテリア品の倒壊を抑制することができます。
